■消されたプロフィール

 自分が気が付かなかっただけかもしれないけれど。

「日本タレント名鑑」出典の、三田村邦彦さんの公式プロフィールから、「太陽にほえろ!」の文字が消えていた。

いつまでかは覚えていないけれど、確か以前はあったような気がする。

舞台のパンフレットなどにも、代表作のところや、紹介文に、今までは載っていた。
会場でドキドキしながらパンフレットを買って開演までの間に開き、そこに「太陽にほえろ!」や「ジプシー刑事」の文字を見つけると、これから目の前で始まろうとしている役も一瞬だけどこかへいってしまい、「うふふ、原さん、こんなところでこんにちは!」と、とても嬉しい気になっていた。

公式プロフィールから消えてしまったなら、今後はパンフレット等からも消えてしまうんだろうか。


太陽を降板するとき、三田村さんは雑誌のインタビュー記事などで「不完全燃焼」だとコメントしていた。「ジプシー」に対する愛着より、何も残せなかったという気持ちのほうが強い、とも。

ご本人がそう思われるのも、無理はない。「必殺」と「太陽」当時、それぞれの局の「顔」と言ってもいいドラマのレギュラーを2本も抱えていたんだから。睡眠時間はろくになかったのではないかと思うほど、二重の目が三重になっていたり、真っ赤に充血していたり、おいたわしや〜と思いながら見ていたファンも少なくないでしょう。

そんな殺人的なスケジュールの中で、ご自身の納得のいくキャラ作りができなかったとしても、それは仕方ない。と思う。


正直に言うと、秀さんへの愛着に比べれば、原さんへの思い入れって本当に少ないんだろうな…。というのは日頃、三田村さんの言動から、少なからず感じていた。

加えておそらくは「ジプシー」というニックネーム自体が抱える「困難」ゆえかその名前がご自身の口に上ることもなく、さらに悲しいことに、これは比較的最近のことだけれど(といいつつすでに10年ぐらい前)刑事役自体にあまり魅力を感じない、というようなこともおっしゃっていた()。

でも、「三田村邦彦」のプロフィールから消されてしまったとしても、あの一年の間、確かに「原昌之」は、映像の中で息をして走って笑って泣いて、鮮烈に「存在」していた。「生きて」いた。

そして無口で不器用な「原昌之」は、あの頃と同じ澄んだ瞳のまま、今でも生きていると、ワタシは信じて疑わない。


もしプロフィールからだけでなく、三田村さんの気持ちからも、もしかして記憶からも「原昌之」が消えてしまったとしても、自分たちファンだけは、絶対に忘れない。刑事としてもヒトとしても、そして男性としても、どうしようーーーーもないほど魅力的な、「ジプシー」という名の刑事の存在を。

そしてそう思えるほど「原昌之」に「命」を吹き込んでくれた、三田村さんへの感謝の気持ちを。

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三田村さんが某ラジオ番組にご出演の際、ワタシが送った「刑事役は演じやすいですか?」という質問文が採用されて、それに答えてくださった。答えてくださったことは心臓が飛び出すぐらい、天地がひっくり変えるぐらいものすごく嬉しくて、だけど回答の内容自体は、…かなり長期間凹むぐらい、とてもとても…悲しかった…。トラウマの領域。

この記事が誤解を招かないために。三田村さんは、「太陽にほえろ!」というずっと憧れていた番組に出演を果たせたこと、憧れの石原裕次郎さんと共演できたこと、年齢の近い俳優さんたちと一緒に仕事ができたことはとてもいい経験だった等のコメントも数々残していらっしゃいます。


↓時々変わるオマケ画像付き(^_^;)↓

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