■忠犬ジプくん

ジプシー刑事・原昌之は、登場時のキャッチフレーズが「クールファイター」だったことと、「太陽にほえろ!」のクール派最高峰?スコッチの後釜でありながらあえて同じ路線でデビューしたこと、登場編でのキャラが無茶苦茶だったこと…などにより、「クールキャラ」ということになってい"た"。

が。舞台裏事情諸々もあり、キャラクターも服装も迷走した感が否めず、その結果、「急にキャラが変わった」「初めは滅茶苦茶だったのに、礼儀正しい好青年に変わってしまった」に始まり、もっと辛口になると「期待ハズレ」「そもそも沖雅也(スコッチ)の穴埋めは無理」というようなご意見も見かける。

たしかに、ざーっと見るとそうだろう。そうかもしれない。

でも。実は初めっから、そんなにクールではないんである。もっと言えば、初めっから「礼儀正しい」んである。…と思う(汗)。

「クール」に見えてしまうのは、「真面目で口数が少なく笑わない」からであって、登場当初から、「冷酷非情」な部分はどこも見せていない(と思う)。それどころか(他意があるにせよ?)シャワールームでシャンプーがなくて困っているドックに、無言で貸したりして、とても親切。

礼儀に関しても、確かにドックを初めとする若手には非礼だった。が。ボスとの関係に注目すると、少なくともボスにだけは敬意を払っている様子がわかる。

ナゼだろう? 

おそらく、ボス(と、もしかして山さん)とは、着任前に面識があったのではないか。警察マニアではないのでよくわからないけれど、藤堂ボスが指名したのではないにしろ(西多摩署へ転勤する際、指名されたのが初めてだと本人が言っているので、七曲署へは指名されて来たわけではない。はず。)事前に面接なりなんなりあったのでは?

人間観察には優れているジプシーのことだから、その時点で藤堂ボスに感じ入るものがあり、きっと今までの転任先の上司にはない「何か」を感じたに違いない。それはそう、犬が初対面で匂いをかぎあったり目線をやりあったりして互いの力や器を量り、無用な争いを避けるため上下関係を確認するのに似ている。その結果、ジプシーは藤堂ボスを「自分より上の存在」と認識した。

「懐の大きな人だな」「尊敬できそうな人だな」

ジプシーがそう思ったとしても、何も不思議はない。そしてジプシーのことだから一旦そう思ったからには「この人を信じてみよう」と思ったに違いない(ハズ)。


つまり、初日の時点で、ジプシーはボス以外にはさほど(もしくはまったく)興味がなかったのではないだろうか。自分にとって大切なのは、迎え入れてくれた藤堂ボス。そして「ボスにはもう挨拶してある」から、他は割愛。

これが犬の集団なら、何も問題はない。「群のボス」が認めた新メンバーは、そのまま群の一員だ。

しかーし。七曲署にはドックはいても残念ながらドッグはいない(殴)。そんな「犬の縦社会的ジプシー流」がまかり通るはずもなく、若手筆頭のドックにしてみれば「転任の挨拶ナシ、自己紹介ナシ、愛嬌ナシ、かわいげがまったくない」のないない尽くしであり、腹が立つのも無理はない。


さて上記の根拠は何かと言えば、始末書を出すように告げた「ボス」に、ジプシーは深々と礼をしている。あの礼は、少なくとも「礼儀知らず」の人間ができるものではない。そしてジプシーのボスに対する「忠犬ジプくん」のような行動は、回を追うごとに何度も見られる。

長くなったので今回はここまでに。

本日の結論。「ジプシーはけして礼儀知らずではない。それも、初めから。」



↓時々変わるオマケ画像付き(^_^;)↓


hakushu.gif

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