■心の中の…

 レギュラー最終話、「さらば!ジプシー」に、

「覚えてるんだ、俺も。おふくろの手の感触。」

というジプシーのセリフがあります。ジプシーが全編通して唯一、自ら自分の「家族」について第三者に語った言葉です。


今日はこれを、ちょっと感傷的に分析してみようと思います。


ジプシーの両親がある事件に巻き込まれて亡くなった事件は、20年ほど前だとボスが明言しています(当時殺人事件の時効は15年)。キャラ設定の曖昧さから生年月日が定まらないジプシーですが、ボスの言葉から推測すると、誤差があるにしても両親と死別したのはおそらく7歳前後ということになりそうです。

その年齢の少年が母親に対して「おふくろ」という呼称を使うことは、通常あまりないと思われます。ママ、母さん、お母さん、…このあたりがごく一般的ではないでしょうか。


冒頭のジプシーのセリフはラガーに対して向けた言葉ですが、客観的に見れば「母親」という言葉でも違和感のない部分です。

しかしジプシーは「おふくろ」という言葉を自然に使いました。

個人差があるとは思いますが、本人に向かってはともかく、"男の子" が母親のことを対外的に「おふくろ」と言い始めるのは、思春期〜ハイティーン以降かと思います。ジプシーもこれにあてはまるとするなら、年齢的に、母親の生前には、面と向かって「おふくろ」と呼んだことはおそらくはないでしょう。


ではなぜ、「おふくろ」という言葉を使ったのでしょうか?

あくまで推測的妄想ではありますが、天涯孤独となったジプシーはきっと、成長過程において常に心の中の両親と対話していただろうということは想像に難くありません。

幼い頃はきっと「お母さん」とかもしかしたら「ママ」と心の中で呼んでいたのでしょう。そして成長するに従い、自然と心の中でも年齢に則して「おふくろ」「おやじ」と呼びかけるようになったのではないでしょうか。


妄想と言ってしまえばそれまでですが、あのセリフには、ジプシーがひとりで重ねてきた、そんな年月が垣間見られるような気がしてしまうのでした。


↓時々変わるオマケ画像付き(^_^;)↓


hakushu.gif

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